2012年1月14日土曜日

植物紋の花と葉の造形について

2012.02.29一部更新しました。
新年早々、久々に墓石家紋を採取したので整理していたところ、
不明紋が数種類あり,いつものように家紋辞典で調べましたが、
目的の家紋に到達できませんでした。
そこで気分転換のつもりで
久々に、上絵師の泡坂妻夫著「家紋の話」ー上絵師が語る紋章の美ー
の本のページをめくっていたところ面白い記事にたどり着来ました。
そこで自分流に整理してみることにしました。
ポイントは 
【植物の花と葉が
    家紋にはどのように表現されているか?】  
です。

まず花について
特殊なものは別として、一般的な花あるいは花弁はだるま型に描きます。
この形をもとにした代表紋は「丸に花菱」です。 
 菱形に4つの花弁を配したもの
丸に花菱
花弁を5つ並べたものは、唐花で唐風の花のことです。中国から渡ってきた宝相華などの花を抽象化したものだそうです。

次に「鉄線」
キンポウゲ科の落葉蔓草で、中国原産。
茎が針金のように細く強いのでこの名がついたそうです。
花は大きな白、または淡青紫色で、紋の鉄線は様式化された花弁。
梨の花も同様。

六つ鉄線
菊座花鉄線

     


次は葉について

「丸に一枚柏」葉脈のある1枚の葉。

丸に一枚柏
柏に限らず一般的な葉はこれと同じ形で現わすことが多い。
柏を3枚合わせた「丸に3つ柏」は代表的な紋です。
丸に三つ柏
「立ち梶の葉」梶はクワ科の梶の木,落葉高木で、葉は3または5裂する。


立ち梶の葉

その形は葉の基本形から作られました。

「丸に蔦」は蔦の葉から紋になりましたが、5枚の葉で構成される形の妙は抜群です。
丸に蔦

蔦の葉に花を加えて「丸に五三の桐」が作られました。
丸に五三の桐

葉の葉脈を更に省略し、一本にした葉があります。
笹、棕櫚です。
「丸に九枚笹」、
丸に九枚笹

「一つ立ち棕櫚」
一つ立ち棕櫚


この葉に花を合わせると
「葉付き鉄線」・・葉脈は主脈と側脈があります。
葉付き鉄線


「丸に立ち沢瀉」・・澤瀉はオモダカ科の多年水草で、
三つ又の表面の葉脈が浮き出ているので、面高という字も当てます。
小葉には1本の葉脈があります。
丸に立ち沢瀉

柑橘類
「丸に橘」・・これも葉には主脈一本だけ、葉は五枚。

丸に橘

「丸に一つ茶の実」・・茶の葉は何故か二枚だけ。
丸に一つ茶の実

葉の縁を尖らせた変形
さすがに表情が変わってきます。
「鬼花菱」




「鬼三つ柏」


「丸に鬼梶の葉」





「丸に鬼蔦」


「鬼五七の桐」


このように系統的に家紋を見ていくと、家紋の成り立ちが理解されやすいと思います。

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