2012年9月18日火曜日

ウスタビガの繭

 
 
9月のハナモニ(ハナノキ湿地のモニタリングの愛称)の途中で秋らしいものを見つけましたのでお知らせします。
まず最初は「ウスタビガの繭」。アオハダ林の通路わきに落ちていました。
毎年この頃林内で見かけます。何の気なしに小枝を持ち上げてぶらぶら揺らしてみると自由に繭が揺れました。
通路に落ちていたウスタビガの繭
不思議に思い小枝との接合部分をよく見ると、接着しているのではなく、輪っかになっているではありませんか!!
強風にあっても自由に揺れて小枝が折れなうように工夫しているのでしょうか?


小枝との連結部分

ところでウスタビガ(薄手火蛾、薄足袋蛾)はチョウ目ヤママユガ科に分類されるる蛾の一種で、成虫はこんな大きな蛾になるそうです。




2番目はフモトミズナラ。
急斜面の小道を歩いていると、上から「落石?」かと思ったらフモトミズナラのどんぐりが勢いよく転がって足元に留まりました。拾い上げてよく観ると、まだ半熟生。
しかも殻戸の上の切り口は芯の部分がとがっています。これもチョッキリの仕業でしょうか?
多分卵を産み付けていると思いますが、フモトミズナラの核とはごつごつしているので、よくわかりませんでした。コナラの場合はどんぐりがまだ緑色の時にチョッキリの被害にあいますので、卵を産み付けた跡が茶褐色になっているのですぐわかりますが・・
フモトミズナラ 殻戸

3番目はコースに入る前に見つけた「秋」・・かわいいエノコロの仲間。
これは「アキノエノコログサ」
稲穂と同じ時期に同じように首を垂れるていました。


アキノエノコログサ
すぐ隣に「キンエノコロ」
名前の通り金色に輝き、穂はピーンと立っています。

キンエノコロ
エノコログサの仲間には上記のほかに
エノコログサ、ムラサキエノコログサ、オオエノコログサ、コツブキンエノコロなどがあるそうです。

 

2012年9月11日火曜日

御所車紋を求めて

今回9月7日(金)いつものように購入した南信州新聞を購入したところ2ページにわたり今宮八幡宮秋季祭典の詳細がのっていました。
平成24年9月8,9日(第2土日曜日)は神社のお祭りとしては伊那谷最大の花火祭り
「飯田市今宮郊戸八幡宮秋季祭典奉納煙火」が開催されるとのこと。

しかも丸山町2丁目の神輿の写真は
『御所車』7本骨源氏車でした。

南信州九面に掲載されていた写真
7本骨の謂れは*尹良(ゆきよし)親王*が伊那谷の合戦に出陣する知久氏に対して、この車紋の幟旗を持たせたとの言伝えがあるそうです。

その神輿が見たくて、午後四時から今宮神社へ出かけました。
神社の鳥居にすぐ前に今宮四丁目の神輿発見!
しかしそれは七本骨ではなく、普通の源氏車八本骨でした。


今宮四丁目みこし
そこで各町の神輿が集結今宮球場(花火大会の会場)へ向かったところ、入場制限の係員の方。

その人の法被を見ると
「陰陽の七本骨御所車」
この紋について謂れをお聞きしましたが、全くご存じありませんでした。
残念!・・どうも町によって神輿の紋が異なっているようです。
その方の所属町名をお聞きするのを忘れました。

法被の紋「陰陽の御所車」
まだ神輿の出陣には早いので、球場から1キロメートルほど坂道を下った道路際にに今宮二丁目の行燈を発見。
これも陰陽の御所車・・しかし先の法被とちょっと違う!
表裏逆に印刷しているようです。

新聞に載っていた「七本骨御所車」を求めて出かけましたが、残念ながら時間も早かったせいもあり出会う事が出来ませんでした。
この祭りではすべての蝶の神輿の紋が「七本骨御所車」と思い込んでいましたが、あまり気にせず各自自由に改変しているようでした。
何人かにお聞きしましたがほとんどの方は全く気にもしていない感じ。
祭りを楽しめばいいのだ。聞く人を間違えたようです。

追記
①最初に今宮神社の社紋が御所車ではないかと思い、禰宜さんにお聞きしたところ、社紋は「五三の桐」で「御所車とは全く無関係」との事でした。

②尹良親王について
尹良親王は後醍醐天皇(第九六代)の第五皇子宗良親王の皇子として伝えられている。
。『浪合記』・『信濃宮伝』によれば、尹良親王は吉野から各地転戦、応永三一年(1424年)三河、伊那谷で戦い、最後に賊に襲われて信州大河原で御生害された。御墓は旧浪合村(現在は阿智村)にある。