2012年5月1日火曜日

「西洋紋章の世界~自分の紋章を作ってみよう~」

4月19日夕方、見出しの講座を受講しました。
本音を言うと本当は日本の家紋の方が好きですが、
市民だよりで案内があったので申し込みました。

場所は昨年出来立ての「刈谷市総合文化センター」
予想外は、講師が女性、受講者も12人中10人が女性で男性は私を含めて2名だけ!
テッキリおじさんばかりと思っていましたが、思わぬ嬉しい誤算!
2時間講座で、前半は西洋紋章についての講義
後半は準備されていた教材を使って、自分の紋章をつくる。
自分紋章の教材は、白い台紙と各種色紙

準備された教材です

講座の内容は
1、身近に見られる西洋紋章
2、イギリス王家の紋章とキャサリン妃の紋章
3、紋章には厳しいルールがある
4、実際に自分の紋章を作ってみよう
5、紋章とカリグラフィー

講師・主催者側で準備された教材は色紙(赤・緑・黒)と
黄色(紋章では金属色の”金”を表す)だけで、その他はすべて下手な手書きになりました。
受講生に合った教材『チャージ』(具象図形:ライオン、鷹など)が
各人のプロフィールから教材を準備されていましたが、
私はその『チャージ』一切使わず、事前に用意しておいた「カール・フォン・リンネ」(西洋紋章では唯一研究した スウェーデンの植物学者)の紋章を真似て作りました。
自信作(?)はこれです。


参考までに簡単に解説します。

・リンネは自分の研究の中で重要なものを紋章のデザインにしました。

・楯の中央に”卵”(リンネはすべての生命の源は卵と見なしていました

・三つに分かれているのはそれぞれ鉱物界、植物界、動物界を表します。
(リンネの時代は博物学が最高の学問で、こんな『三界説』だったようです。)
・・・西洋紋章で決められた七色の内の三色(赤、緑、黒)を使いました。

・紋章の周りは、リンネの名のついた、リンネソウ(Linnaea borealis)で縁どられています。

リンネソウは名前からは草本と思われますが、実は木本です。
・・・一番上のピンクの花を2つ付け(両側をリュウゼツラン?が描かれています。)

・楯の背面は”ローブオブエステート”が配されており、
その上に葉のついた蔓が描かれています。
・・ここで大発見がありました。
(そんな大げさなことではありませんが、肝の小さい私としては大発見!)
実は図鑑等調べた限りでは、リンネソウの葉は”対生”となっていましたが、
今回ナットで得た画像は、左側の蔓の部分の葉は対生になっていましたが、
右側の蔓の葉が互生になっていいるではありませんか!
・・・・そこで対生に直して書きました。

今回の講座で感じたこと
・紋章に30歳前後の女性が興味を持っている。
・西洋紋章のルールの知識が深まった。






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