スウェーデンの植物学者リンネの紋章を見つけました。
まずリンネについて簡単に述べておきます。
・分類学の父といわれ、その功績から貴族に列せられた。
・種の呼称である二名法を確立した。
種の名称=属の名称(ラテン語名詞)+種差(ラテン語形容詞)
・リンネソウをこよなく愛し、学名にリンネの名前が使われている。
リンネの紋章 |
この紋章にはリンネが自分の研究の中で重要な物をデザインに使っています。
まず中央は卵を配置しました。
リンネは卵を全ての生命のみなしていました。
三つに分かれているのはそれぞれ鉱物界、植物界、動物界を表わしています。
所謂 『三界説』ですね。
紋章の周りにはリンネの名のついた、リンネソウで縁取られています。
これをヨーロッパの紋章学の観点からその構成を見ていきましょう。
とにかく今回は日本の家紋ではなく、初挑戦でまったく自信がありません。
参考書片手に謎解きをやってみました
もし間違いの場合は教えてください。
まずクレスト(兜飾り)には彼が最も愛したリンネソウの花の部分が描かれています。
その花の両側を取り囲むように多 肉質の植物(リューゼツラン?)を配置。
次にローブ・オブ・エステート、
楯の背後のマント状の布で、位階を示す礼装用のローブを図形化したもの。
金色で貴族の証。(マントとは異なる)。
楯、
楯の形状から時代と国籍、紋章図形を表わす。
自信は無いがどっしり横広がりのイメージからイングランドまたはスイスタイプの変形のように 思われる。
又紋章の幾何学図形(オーディナリーズ)は3分割により、リンネの三界説をうまく表わしている。
サポーター
これは本来 楯を支える物で、その家系によって特定の動物などが決まっている。
イギリス王の紋章には左にライオン(イングランドの象徴)、右にユニコーン(スコットランドの象徴)
本紋章では上部から伸びたリンネソウの蔓がサポーターの位置に該当するが、
いかにも弱弱しく、とても楯を支える役目を果たせそうにはありません。
最後にリンネソウについて
リンネソウ |
・ リンネソウはつる性の木で、ハイマツの下に広がり5センチほどの花軸をもたげて、
頂上に小さなややピンクがかった白い花を2個つけます。(佐藤博士)
・その他ブログから引用
リンネソウは(別名エゾアリドウシ、メオトバナ)は予想に反してとても小さい。
でもピンク色の花がかたまって咲いているととてもきれいだ(白馬岳にて)
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