2011年12月26日月曜日

小笠原家の家紋は三階菱

小笠原家は代々弓の名手として知られた家系です。
歴代の中でも七代の貞宗は足利尊氏に弓法を教えました。
また八代の政長葉は足利尊氏・義詮(よしあきら)父子の師範を勤めました。
中でも貞宗は後醍醐天皇に仕えていて、弓馬の秘奥を御覧に入れる機会がありました。
天皇は貞宗の馬術と弓術を御覧になられて、その妙技に感動され、「小笠原流は日本武士の弓馬の技を定めた作法にするがよい」と申され、貞宗は正三位の位を戴きました。
その上、王の一字を家紋にするように仰せられました。
しかし 貞宗は王の字をそのまま家紋にするには あまりにも恐れ多いということで、
下太の三階菱に改めました。それまでは中太の松皮菱を用いていました。
三階菱
松皮菱
本稿は久保田安正著「小笠原屋敷ものがたり」の抜粋して記述します。

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