2012年2月23日木曜日

太田氏の系譜と家紋

最近安城市内のある墓地で驚きの光景を見ました。
総数70基の小さい墓地でしたが、その約半数が太田姓で、
全て「蔓源氏柏」・・この名称については詳細を後述します。
しかも本家・分家の関係であろうか?
蔓の太さと形状・葉の形状・半車の形状が少しずつ異なっていました。
ざっと14種類くらいありました。
そのうち数例を挙げると
太い蔓、大きい葉、正半円の半車

細い蔓、蔓から出た葉、桁太長

細い蔓で先端が鉤状、小さい葉、扁平半車


極太蔓、細長葉、超偏平半車

太田姓の出自と家紋の関係を
『姓氏家系歴史伝説大事典』(志村有弘著)、
『日本紋章学』(沼田頼輔)、『大大名の系譜と家紋』(丹羽基二著)から抜粋・集約すると
太田(大田と併記)姓は地名から発祥。各地に地名があり諸流があり、多岐にわたっている。
・清和源氏ー新田氏の傍系里見氏系ーー家紋(丸に蔦)
・清和源氏ー義光の後裔佐竹氏系ーー
・清和源氏ー頼光流 土岐発祥で丹波国桑田郡太田に移住ーー家紋(細桔梗)
太田道灌もこの流れ
三河国 出自多様:岡崎市にはこの性が多い
-ー家紋(夕顔蔓の内に源氏半車)
(番鴛鴦)、(蔓の内に半車)
・藤原氏 秀郷流太田氏      ーー家紋(夕顔内源氏車)、(蔓丸内源氏車)
・      足利市の系統      --家紋(井桁の内打違え鷹の羽)、(丸に桔梗)

やはり安城も岡崎に近いので太田姓が多く、
家紋も(蔓源氏柏)が多いのは頷けます!





0 件のコメント:

コメントを投稿