名称がわからずいろいろ手を尽くしましたがいまだに不明のままでした。
ところが「あるきっかけ」で半分解決した気分になって今回取り上げました。
丸を「Yの字」で三つに仕切られ、各々「丁盤?、州浜?」のようなものが一つずつある。
(これは今回も未解決のままでした。ご存知の方は教えてください。)
名古屋 平和公園 塩谷姓 |
西洋の紋章でも「Yの字」で三つに仕切って、ある紋章があります。
それはスエーデンの植物学者リンネの紋章です。
(正確言うと、「区切り」ではなく、このYの字はオーディナリーズの一つで、楯の上にY字の帯を置いてある。)
西洋紋章は厳格なきまりのもとに、具体的・写実的だと思います。
因みに リンネは18世紀博物学で「三界説」を提唱、楯の赤・緑・黒の3色は鉱物界・植物界・動物界を表し、中央の丸の中は全ての生命の源とみなした「卵」を表しています。
尚上部中央の花は彼が愛した「リンネソウ」です。
リンネの紋章 |
話が横道にそれましたので元に戻します。
日本の家紋はデフォルメ・抽象化・省略が多くわからないことばかりで苦労しています。
今年6月のブログ「不明紋」に対して「仏立の丸」であるとコメントで御教授頂いた、
京都の家紋研究家であるのMさんのブログを見て
歴史読本に「家紋拾遺譚:難読紋・奇紋」が連載されていることを知りました。
早速図書館へ行き、保管されている2009年10月号から2012年2月号までの39冊を借出しコピー。
家に持ち帰り読んでいたところ、2009年12月号『盛り塩紋の謎』に巡り合いました。
このページを見て頭に衝撃が走りました。
「ガ~~ン」
「盛り塩紋」・・この紋のモチーフが・・・・
『日本家紋総監』にはこの記事のように沖縄の紋章のページにベンツマークの中心に小さい〇のあるものは見たことがありましたが、上下逆で中心に小さい丸のないものはこの記事ではじめて知りました。
以下に2009年12月号『盛り塩紋の謎』の記事に関連して
私にとって興味深かった内容を列記します。
<三つ寄せ盛り塩>
・モチーフを盛り塩と見た点
残念ながらこの発想は全くありませんでした。
・塩商人 『姓氏家系歴史伝説大事典』によると、「塩谷は塩屋に通じる」とあり、とありやはり先祖は塩商人であったのでしょうか?
・伊勢神宮の食事を司る豊受大神を祀ってある
食事の調理に使う塩 お払いをするところで、ここには「三つ石」がおいてある。
神事では三つ寄せることでお払いの力が出るということを知りました。
<立ち砂紋>
・立ち砂紋・・貴人の車寄せに置き、輿や車の轅(ながえ)軛(くびき)を立ち砂に置く
メルセデス・ベンツと同様「車」に関係?
使用家は二階堂氏と六郷氏。
二階堂氏は「三つ盛り亀甲に花角」の家紋を現在に引き継いでいる。
「三つ」と「盛り」を大切にしているのではないか?
話が中途ですがひとまずアップして、ご存知の方のお知恵を拝借したいと思います。
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