先回(6月30日)
知久氏が尹良親王から下賜されたといわれる「7本骨御所車」の指物旗を見るため、喬木村歴史民俗博物館へ行きました。
その後、知久氏の廟所にお参りするため、菩提寺である渕静寺に行き住職にお尋ねしたところ、「ここは菩提寺で知久家歴代の位牌などであるけれど、お墓は別のお寺(安養寺)です。」
この日は時間がなく帰路に就く。
今回(8月12日)は知久氏の廟所目指してまっしぐら・・・
ところが道を間違え、道路際の墓地でお盆前のお墓掃除をされている方に道を聞く。
ふとお墓を見ると「鞍馬家」家紋は「毘沙門亀甲」。
道路工事中で車がやっと通れる道を進むと、突き当りが安養寺の駐車場でした。
その正面に毘沙門堂。
賽銭箱の正面には「毘沙門亀甲紋」。
お堂に拝礼していると、小学低学年の女の子が近づいてきて、
「何してるの」、龍の彫刻を見ていると「龍は本当にいるの?」、
隣の祠に注連縄が飾ってあったので「ここから内は神様がいるんだよ」と言うと、
「ホント!じゃー猫じゃらしで確かめてみる」・・・こんな会話をしばらく楽しんだ。
その女の子は「お父さんにお墓の掃除をさせているの。」との事。
女の子と別れてお寺を見回すと、室町時代のものと言われる梵鐘、その両側に杉と銀杏の大木。
山門を見てびっくり! 山号は『鞍馬山』。・・先ほど道を聞いた方と同じ!
もう一度引き返して、毘沙門堂の前を通り過ぎ、目的の知久氏廟所へ。
急な石段を数十メートル登る。道の両脇には家臣のものと思われる墓が並んでいました。
最上段の左右が、歴代知久氏と親族の墓が立ち並んでいました。
都との婚姻関係があったのだろうか、屋根付菊の紋の墓石も何基かあり、
在りし日の知久氏の繁栄を偲ぶ事が出来ました。
2013年8月14日水曜日
2013年8月10日土曜日
秋の七草と家紋 ⑤女郎花 ⑥藤袴
⑤女郎花 ⑥藤袴
どちらも、残念ながら家紋が見当たりません。
まず⑤女郎花
植物としてのオミナエシ
オミナエシ科
原産地:中国
和名:オミナエシ
別名:女郎花
漢名:黄花龍芽
花言葉は
「親切」「美人」「はかない恋」
「永久」「忍耐」
名の由来
一方 男飯→オトコエシ(白い飯は男が食べる)
作者: 中臣女郎(なかとみのいらつめ)
⑥藤袴
キク科
和名:フジバカマ
別名:秋欄
漢名:欄草、香草
花言葉は
「ためらい」「遅延」「躊躇」
「あの日を思い出す」「優しい思い出」
フジバカマはよく耳にするが、実は日本各地で見られなくなった絶滅危惧種。
葉を乾燥させるとクマリンが作用して、桜餅の葉の香りのような独特の香りが出るのためにおい袋にされた。
万葉集 1首のみ
・万葉集にただ1首だけなのに七草に選ばれた理由
遣唐使として渡った憶良のハイカラ思想が選定の基準になった。
家紋
見当たらない
どちらも、残念ながら家紋が見当たりません。
まず⑤女郎花
植物としてのオミナエシ
オミナエシ科
原産地:中国
和名:オミナエシ
別名:女郎花
漢名:黄花龍芽
花言葉は
「親切」「美人」「はかない恋」
「永久」「忍耐」
①細長い茎の頂に粟粒ほどの黄色の花の様・形 上臈花→女郎花
②オミナメシ(女飯)→女郎花、
一方 男飯→オトコエシ(白い飯は男が食べる)
・「女郎花」は黄色い花、
「男郎花(おとこえし)」は白い花。
形はそっくりだが女郎花より「力強く」見えるとのこと。
・奈良時代に中国から渡来帰化
万葉集:14首
・ をみなへし 佐紀沢(さきさは)に生ふる はなかつみ
かつても知らぬ恋もするかも
かつても知らぬ恋もするかも
作者: 中臣女郎(なかとみのいらつめ)
⑥藤袴
植物としての藤袴
キク科
和名:フジバカマ
別名:秋欄
漢名:欄草、香草
花言葉は
「ためらい」「遅延」「躊躇」
「あの日を思い出す」「優しい思い出」
フジバカマはよく耳にするが、実は日本各地で見られなくなった絶滅危惧種。
葉を乾燥させるとクマリンが作用して、桜餅の葉の香りのような独特の香りが出るのためにおい袋にされた。
万葉集 1首のみ
・萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなえし
また藤袴(ふぢばかま) 朝顔の花
作者:山上憶良また藤袴(ふぢばかま) 朝顔の花
・万葉集にただ1首だけなのに七草に選ばれた理由
遣唐使として渡った憶良のハイカラ思想が選定の基準になった。
家紋
見当たらない
2013年8月9日金曜日
秋の七草と家紋④撫子・石竹
植物としてナデシコ(別名)、
秋の七草の1つ。
和名はカワラナデシコ。
別名はナデシコ、ヤマトナデシコ。
漢名:洛陽花、瞿麦
方言:クバク、セキチク
花言葉は
「純愛」「大胆」「勇敢」
(濃赤)「野心」
(白)「器用」「才能」
(八重)「燃える愛」
名前の由来
・「撫ず」は「愛する意」で吾が子を撫でてやりたいような可憐な花からナデシコ。
・オランダナデシコはカーネーション
『万葉集』:26首
・ なでしこが、その花にもが、朝な朝な、手に取り持ちて、恋ひぬ日なけむ
撫子の家紋
秋の七草の1つ。
和名はカワラナデシコ。
別名はナデシコ、ヤマトナデシコ。
漢名:洛陽花、瞿麦
方言:クバク、セキチク
花言葉は
「純愛」「大胆」「勇敢」
(濃赤)「野心」
(白)「器用」「才能」
(八重)「燃える愛」
名前の由来
・「撫ず」は「愛する意」で吾が子を撫でてやりたいような可憐な花からナデシコ。
・オランダナデシコはカーネーション
『万葉集』:26首
・ なでしこが、その花にもが、朝な朝な、手に取り持ちて、恋ひぬ日なけむ
撫子の家紋
撫子
使用家:斉藤氏(斉藤道三流)
三つ割撫子
藤井氏・斉藤氏
石竹
斉藤氏・井上氏
・撫子は五弁のきざみが深いものを大和撫子(日本女性のほうが情が深い)、
浅いものは唐撫子、一名石竹といって家紋では両者を分けた。但し後世は混同。
秋のの七草と家紋 ③葛
植物としてのクズについて
名の由来
・くずか→くずに転訛
・大和国の国栖地方の良質な葛粉
・漢名「葛」の転訛
性質
マメ科で、葉の裏が白く、風に翻ると白くちらちら見えるから女の恨み心に掛けている。
和名:クズ
別名:裏見草(恨み草)
漢名:葛
方言:クズバ、カズラ
花言葉は
「活力」「芯の強さ」「治癒」
『万葉集』に出てくる歌:17首
夏葛の絶えぬ使の、よどめれば、事しもあるごと、思ひつるかも
作者:大伴坂上郎女
『古今集』
・「秋風の 吹き裏返す 葛の葉の 恨みても 猶恨めしき哉」 平 貞文
家紋について
名の由来
・くずか→くずに転訛
・大和国の国栖地方の良質な葛粉
・漢名「葛」の転訛
性質
マメ科で、葉の裏が白く、風に翻ると白くちらちら見えるから女の恨み心に掛けている。
和名:クズ
別名:裏見草(恨み草)
漢名:葛
方言:クズバ、カズラ
花言葉は
「活力」「芯の強さ」「治癒」
『万葉集』に出てくる歌:17首
夏葛の絶えぬ使の、よどめれば、事しもあるごと、思ひつるかも
作者:大伴坂上郎女
『古今集』
・「秋風の 吹き裏返す 葛の葉の 恨みても 猶恨めしき哉」 平 貞文
家紋について
葛の花(青木氏、葛氏::丹治氏流)
三つ葛の葉(久下、荒木、石尾、山角氏::藤原氏流)
参考文献:
①『春・秋七草の歳時記』釜江正巳著・・
②『四季の花事典』[増訂版]麓 次郎著
③『ものと人間の文化秋の七草』有岡利幸著
④『図説 草木辞苑』木村陽二郎監修(万葉集の記載首数は根拠の明示された本書を採用)
⑤『家紋百話』 丹羽基二 著
⑥『日本家紋総監』千鹿野 茂監修
⑦HIDAKA 他 家紋ネット画像
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