2011年12月24日土曜日

「ミツガシワ」と「三つ柏」

先日(2012年12月23日)仲間と春日井植物園に行った際、
案内人のFさんから小さな池に案内され、
ここには絶滅危惧種の「ミツガシワ」があると紹介されました。
花はすでになく、葉も刈り取られている状態で、本来の姿が分らないので、
ネットから写真を拝借しました。
そばにいたKさんが「私の生家の家紋は「ミツガシワ」でした」と。

ミツガシワ
三つ柏

おいおい、家紋の「三つ柏」の「カシワ」はカシ)で、ブナ科コナラ属の常緑高木の一群の総称に決まっとる。
しかし 池に咲く「ミツガシワ」果して、柏紋と関係あり哉否や!
私は過去に 早く決めつけて失敗したことがあるので、今回は慎重に調べることにしました。

柏紋の項が長文になるので結論から話しますと、やはり「ミツガシワ」と「三つ柏」は無関係でした。

まずは柏紋について『日本家紋総覧』(千鹿野茂著)から引用すると
<成り立ち>
古代では柏の葉にご馳走を盛って神に捧げていた。
柏が「神聖な木」と見られた。
柏手を打つとは神意を呼び覚ますことをいう。
柏は神社や神家と切っても切れない縁があるようだ。
柏紋を最初に使ったのは、神社に仕えた神官だったようだ。
公家でも神道を司った卜部氏が用いた。
現在、柏を神紋としている神社は各県に一社はあるという。
<かたち>
普通「葉」を模様化、「実」、「枝」もある。
葉の数は一葉から九葉、
形は「対い柏」、「抱き柏」、最も多いのは「三つ柏」
<使用家>
公家:清和源氏では、今井氏・神尾氏・井上氏。
藤原氏では中御門氏・荻原氏・藤井氏・高橋氏・加納氏。
桓武平氏では長田氏など。
ほかに大江流の境野氏が「上り藤内に三つ柏」。
江戸大名では山内氏・蜂須賀氏・中川氏・牧野氏で、代表的なのは、土佐山内氏と譜代の牧野氏である。
牧野=槙野、槇=神聖な木=柏。
神官では、伊勢の久志本氏は皇大神宮に奉仕し、尾張の千秋氏は熱田大宮司として奉仕した。
筑前の宗像氏、吉野神社の卜部氏等神官に柏紋が多い。備前吉備津神社宮司の大守氏は「庵に柏」という珍しい紋。

参考までに 私が自分で収集した家紋集である『≪実録≫全国墓石家紋巡り』から
代表的なものを列記します。
1枚葉 「八角に一枚柏」名古屋市平和公園 門田家
2枚葉 「丸に抱き柏」岡崎市大樹寺 西山家
3枚葉 「丸に3つ柏」刈谷市十念寺の寺紋、飯田市運松寺 牧野家
「丸に剣3つ柏」碧南市称名寺 金原家
5枚葉 「5つ樫の葉」刈谷市教栄寺 太田家
亀甲  「反り亀甲に蔓3つ柏」刈谷市昌福寺 角岡家

次に「ミツカシワ」 ウィキペディアより抜粋
ミツガシワ(三槲)はミツガシワ科ミツガシワ属の一属一種の多年草。
日本を含め北半球の主として寒冷地に分布し、湿地や浅い水中に生える。
・・・・・この点は「ミカワバイケイソウ」によく似ている。・・・・・
地下茎を横に伸ばして広がる。葉は複葉で3小葉からなる。
4-5月に白い花を総状花序に多数つける。
亜寒帯や高山に多いが、京都市の深泥池や東京都練馬区の三宝寺池など暖帯の一部にも孤立的に自生している。
これらは氷河期の生き残り(残存植物)と考えられ、これらを含む水生植物群落は天然記念物に指定されている。北海道岩内郡共和町の町の花。
睡菜(スイサイ)と称し苦味健胃薬として用いる。
他の文献からも、家紋と関係するような記事は見当たらなかった。

以上より、前述の通り「ミツガシワ」と「3つ柏」は無関係であると結論つけたいと考えます。
これってホントに無駄な検証だったような気がします。

1 件のコメント:

  1. みつがしわ家紋ご苦労様でした。わたくしの母方の家紋も蛭子谷のみつがしわなのですが、父方が京都の堀口歯医者の親戚だったため、源氏と平家と京都の宮大工小原のちすじの関係なので、こんな歴史があって日本人同士でぎすぎすしてたのか?
    という前からキリスト教の牧師室での~んびりしていました。

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